勃起障害（Erectile Dysfunction; ED）は「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか，または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。男性にとってのQOLを大きく妨げる疾患であり、国際的な調査では、40代以上の日本人男性の30％近くがEDに罹患しているという報告もあり、誰の身にも起こりうる病気です。

現在のところ、EDの治療は薬物療法が主であり、使用可能な薬剤は３剤あります。当院では、３剤とも取り揃えており、患者様のお話を聞いた上でライフスタイルに適した処方を行うようにしております。それぞれの薬の特徴を以下にまとめておきますので、診察時の参考にしてください。

※ ３剤とも併用できないお薬がございますので、他疾患で服用中の方や既往歴のある方は必ず診察時に正確な情報をお伝えください。

EDは加齢によるものと思われがちですが、実はそれ以外にも、糖尿病、肥満、高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患、神経疾患に合併することが知られており、それら疾患が見つかるよりも前にEDが現れることもあります。そのため、当院では処方の際には対面診察を基本とし、併存疾患除外のための検査をお勧めしております。

安価で粗悪な、海外製の偽造ED薬が出回っています。そのような薬の中には、不純物や有害物質を含んだものもあり、死亡例も報告されています。ED薬は必ず日本製のものをお使いください。当院では海外製は一切使用しておりませんので安心してご来院ください。